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普通とか自由って何ぞや

タグ:Yocto

Raspberry Pi 3上で 車載Linuxを試す。
と言っても、既にあるイメージで動かしてみるだけ。
具体的には、
GENIVI Development Platform (GDP)
Automotive Grade Linux (AGL)
の2つ。

GDPに関しては、RPi 2の時に試していたが、
AGLは、RPi 3向けのみなのでVMwareでのみ試した。
どちらも QEMUや VMware等の仮想環境や別ボードで試す事も可。

自前で Buildする事も可能だが、
Yoctoという都合上、リソースの確保は難。

RPi 3で試す場合、
出ているイメージをmicroSDに書き込むだけで動かせる。
GDP、AGL共にデモ UIが動く。

まず GDPから。
現在のバージョンは 13。
何時だったか、大きく UIが変わって以降、
前に試した時と見た目に差は無いかな。

余談だが、
RPi 3のイメージを RPi 2でも起動は出来たが、UIは出なかった。
幾つかのディストロだと両方使える場合があるが、この場合は起動は可。
GDPの場合、RPi 2向けがあるので、そちらを使えば良い。

続いて AGL。
本題に入る前にバージョンの事から。
ふと、コードネームが気になった。
現在のバージョンは 5で eel。すなわち鰻だ。
魚類とかぽいな、という事で調べてみた。
1: albacore ビンナガ ビンチョウの方が馴染みがあるかな。
2: blowfish ふぐ
3: chinook マスノスケ 、キングサーモン
4: dab カレイ
5: eel 鰻
見る限り、アルファベット順で魚の名前らしい。

使ったイメージは、5.0.3。
イメージの取得だが、ディレクトリへ進むとファイルがある。
過去のバージョンだと1つですぐに分かったが、
現バージョンはディレクトリにファイルがたくさん有り、
パッと見でどれを得れば分からない。
単にmicroSDに書き込んで使う場合、
agl-demo-platform-crosssdk-raspberrypi3.wic.xz
を得て、展開したイメージを書き込む。
目印は、wic が付いてる物。
他にも日付の付いてる wic.xzファイルもあるが、
容量も同じで名の違いだけ。

起動後、UIは出たが、左90度横向きに出た。
上下左右もその方向になっているので、
出来るならモニタ自体の向きを変えるのが手っ取り早い。
元のデモ UI自体が縦長なので、尚更。
過去のバージョンでCESのデモUIは試した事あったが、
メニュー位置が上部にあるなどは、そのままのようだ。

GDP、AGL共に Wayland、Qt 5使用 のデモUIであることは変わらず。
とりあえず今回はここまで。
毎度思うのは、自前で Buildしてみるのが良いんだろうなと。
でも Yoctoって気軽にやり難いところはなんとも。

追記、2018-07-08 22:34
AGL 6系が出始めた。
6: flounder ヒラメ
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車載Linux の GENIVI Development Platform(GDP) 12 が、
出ていたので試すことにした。
日付を見ると 5月初めに出ていたようだ。

その前に前バージョンの GDP 11の話から。
正式版は2016年12月に出ていたが、
手元で試したのは、4月初め。
使ったハードは、Raspberry Pi 2。
AGLだと、RPi 3が必要だけど、
GDPは、RPi 2、3 共にイメージ提供されている。
RPi 3の調達も考えてるけど、考え中。

GDP 11 RC2、3後にそんなに変わってないだろうなんて思ってたら、
どこかのスクリーンショットで・・・??、ってなるような
見覚えのない画面を見かけた。
新版の Master かなぁ〜なんてことを思い、
その場合、自build必要だろうとさらに放ってた。
4月初めにそうは思いつつも、
とりあえず試してみたら、ホームの UI がガッツリ変わってた。
見かけたやつは、GDP 11の正式版だったんだなと。
ちなみにホームUI画面は、これを書いている段階の
GENIVIAlliance の Twitterのヘッダー画像になってた。

デモアプリも一部変更。
温度操作とかそういうのが増えてた。

GDP 11の件は、記事にしてなかったので、
それ以前からの繋ぎ兼ねて書いた。

さて、ここからは GDP 12の話。
これまで同様に RPi 2上で試す。
GDP 11正式版以降、時折公式ページを眺めてたんだけど、
これまでと異なり、RC版が出ている気配無し。
12の記載にも気付けてなかった。

これを書く数分前に、久々に見たら出てたのを確認。
特に RCという表記も無いみたいなので、
一気に正式版が出たって事になるのかな。
そうは言っても、ソース提供及び build手順は示されているので
新しい物を試したければ、自前で作れば良い。

GDP 12 を試した結果を書きたいところだが・・・
まだイメージのダウンロード中。
という事で、それは後程追記する。

追記、2017-05-21 04:02
GDP 12 のイメージを MicroSDカードに書き込んで起動。
CUIのログイン画面が出たが、それ以降に反応が
無いみたいたので、そこから rootで入った。パスワードも同じ。
weston を実行すると、ホーム画面が出た。
2度目の起動以降、自動でホーム画面出てたので、
初期処理に時間掛かってた可能性有り?

ホーム画面、デモアプリは、GDP 11と同様に見えた。
アプリ起動は、ホーム上か左側のサイドバーを押した後のメニューから。
サイドバー上部のGENIVIロゴを押すとホーム表示。
Climate Controls、Connected Home、FM Radioが、
GDP 11 正式版からの追加かな。
リリースノート見る限り、
GENIVI Baseline が GDP自体のバージョンと同じと考えて良さそう。
Yocto の Morty 2.2 ベースになった。
ちなみに GDP 11の時は、krogoth 2.1。

First Chromium Browser って部分は気になった。
前からブラウザは入ってたけど、調整されたんかな?
GUI上からブラウザ動かした限り、前と変わってないように見えたが。
ちなみに、ブラウザの UAは次の通り。
Mozilla/5.0 (Unknown; Linux) AppleWebKit/538.1 (KHTML, like Gecko) demoui Safari/538.1
見る限り、以前と変わらずかなぁ。
デフォルトがフランス語の Google であるのもそのまま。

リモート操作のためのSSHも rootで入れる。
というか・・・ passwd ファイル見たら一般ユーザーが無いぽい。

GUI上にターミナルの呼び出しは無いが、
リモートから weston-terminal 実行したら、ターミナルは出た。
一応使おうと思えば使えるか。
GUI上に意図的にターミナルメニューを追加出来れば・・・
って遠い昔に似たような事やったな・・・。
正に遠い目って言いたくなるくらいに。何の事かは過去ログ参照w。
/opt/ 以下にデモ関連があるが、demoui の QML中に
ブラウザのホーム設定があったので書き換えてみると、変わった。

起動状態において、気付いたのは、
電源を切ったり、再起動してもその前の状態を保持していた事。
2度目の起動でホームが出たと書いたが、これの効果かも。
weston を落としてから、再起動すると自動でホームは出なかった。
でも weston起動後、ホーム表示時に前使っていたアプリが自動起動した。
/root/ 以下に lastUserContext というファイルが出来ていたのに気付いた。
テキストファイルでブラウザアプリの情報が書かれていた。
再起動前に使っていたのがブラウザだったので、
これを元に自動起動したのか?

さて、いろいろ試しながら書き出していったけども、
今回はここまでにする。
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GDP(GENIVI Development Platform) 11の RC3 が先頃出たが、
これは Raspberry Pi 2、3向けのみで
他は、RC 2まで出ている。

更に、これまでのイメージに加えて、
SDE(Software Development Environment)が出た。
これにより開発環境も加わった事になる。

VirtualBoxで使える 3種向けの SDEの提供がある。
Raspberry Pi 2、3
QEMU
Intel Minnowboard MAX

ダウンロード対象のファイルサイズは、
どれも 5GB前後の容量だが、
展開すると 13GB超えのサイズになる。

この SDEは、Lubuntu 14.04に
Eclipse、Qt Creator 等が含まれている。

Eclipse には、GENIVI、Yocto のプラグインが導入済み。
Yocto プラグインは、Yocto SDK その物ぽい。

Qt Creator には SDEの各々のデバイス向けに
クロスコンパイル設定、連携デバイス設定が含まれている。

今回初見だった D-Feet は、Dbus Debugger。

GENIVIのツール DLT-Viewer。
これを書いている段階では、
動かすために Qt のファイルパスの書き換えが必要と
SDEダウンロード欄に書かれている。

正直なところ、特化した物も含まれているので
何をどうするのか分からない物も幾つかある。

とりあえず、今回は SDEを見てみた程度まで。
実際にデバイス連携で何かしらデプロイしてみれば・・・
というところまではしておきたいかな。

SDE自体は、Ubuntuベースという事も有り、
その点は慣れていれば扱いやすいところもあるかも。

追記、2016-10-29 17:43
SDEが新しい物に置き換わっていた。
DLT-Viewerの修正等がされたと思われる。
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Automotive 関連 Linuxの GDPと AGLのメモ。

GDPは、先頃 11 Betaが出た。
その少し前に名前変更があり、
GENIVI Demo Platform から
GENIVI Development Platform となった。
単語の頭文字は同じなので略称の GDPは変わらず。

GDP 11 Betaは、QEMU向けのみの提供。
QEMUの実行コマンドは、これまでのコマンドの
bzImage と rootfsのファイル指定だけ変えても動いたが、
公式Wiki を見直すと以前と変わっていた。

sudo kvm -kernel gdp-11-beta.bzImage -net nic -net user,hostfwd=tcp::5555-:22 -cpu host -hda gdp-11-beta.rootfs.ext4 -vga vmware -no-reboot -soundhw ac97 -m 512 --append "vga=0 uvesafb.mode_option=640x480-32 root=/dev/hda rw mem=512M oprofile.timer=1"

SSHで入るために、Port 5555 が使えるように指定が増えた。
ssh root@localhost -p 5555 、パスワード rootで入れる。

Demo UIに関しては、 GDP-ivi9 と変わらずみたいなので、それは割愛。

他にも GDP Masterというのもあるので、
ソース自Buildすれば更に新しい状況は見られるはず。

続いて、 Automotive Grade Linux(AGL)に関して、
前回のメモだと、何か動かせる物があるか分からないと書いていたのだけど、
少し調べていたら、試した方の記事を見つけた。
/opt/AGL/ 以下にデモがあるみたいだったので、
Snapshot を VirtualBox上で試してみた。
尚、Snapshot は常時更新されている。

8月に入ってからの Snapshot には、
/opt/AGL/ALS2016/
/opt/AGL/CES2016/
の 2つが置かれていた。
名前から察するに 2つのイベントで使われた物ではないかと思われる。

例えば、ALS2016 のディレクトリには、
start_AGL2016_with_ivi-shell.sh があるので
それを実行すると画面が出てくる。
いつぞやに見た AGL UX に似た感じの画面。
ALS、CES共に見た目が同じような物を動かせたが、
ロゴが変わってたのは、気になったところ。
いろんな情勢あっての事のような・・・そこは深くは触れんとこうか。

GDP、AGL 共に Wayland、Weston上で
Qt ベースの UIを動かすという事は共通している。
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GENIVI Demo Platform ivi9 の新たなイメージが出たので試してみた。
(以前の記事(Betaメモ記事内にRC1))
RCの表記も無くなったので今回のが正式版って事で良いのかな?
今回から Raspberry Pi 2向けイメージも出た。
ロードマップ見ると、次は ivi10になるのかな?
ivi9の後にとは書かれている。

RPi2向けは 自前で Buildする事も考えはしたが、
手元は既に Ubuntu 16.04に上げているので
推奨の Ubuntu 14.04に戻すのは気が引ける。
それよりも公式でイメージが出る方を待った。
リリースは当初の予定より、10日程伸びたようだ。

イメージは、QEMU向け、RPi2向けがあるが、
ひとまず RPi2向けから先に試すことにした。
ダウンロードページからイメージを得て、microSDに書き込む。
そして起動してみたが・・・画面は黒いまま・・・
だが、モニタに信号無しと出てない事から、反応は有りそう。
キーボードも反応しているので、単に表示関連で問題があるだけらしい。

GDPのJIRAにある情報やこれまでの Wayland関連の出来事から
出力に関する対処を探ってみた。

weston.ini で何かすればと思ったが、設定ファイルは何処に・・・
と思ったら JIRA上で場所が書かれていた。
とりあえず、ivi-shell から desktop-shellに切り替えてみる事にした。
/etc/xdg/weston/weston.ini のファイル編集。
全てコメントアウトして、
[core]
shell=desktop-shell.so
だけにして、再起動。
そして、Weston desktop-shell の画面は出た。
更に続いて GDPのスプラッシュがその中で出た。
アプリは Weston標準の物は動いたが、でもGDP特化は、うまく動かないぽい?
既知の問題として JIRAにも上がってるみたいだし、これは様子見か。
最近の Westonだと標準で ivi-shell が含まれているが、
GDPの場合、その上で特化したランチャーを動かしているようなので、
その辺の構成も気になるところ。

今度は、QEMU向けを試す事にした。
ホストOSは、Ubuntu 16.04 LTS x64。
こちらは RC1までで動くのは確認済みなので、
今回のバージョンで変わったところがあるか見てみたが、
パッと見で特に変化は見られず。

ひとまず、今回のバージョンで QEMU以外にも動かせる環境が出来た。
自前で Buildすれば、RPi 2以外のボードでも試せるようだが、
手元では試した 2種以外の環境は無いので、他で試す事は無いかな。
RPi 3については対応されそうなので、SailfishOSの事もあるし、
調達するかは検討中。
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