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普通とか自由って何ぞや

タグ:Seadot

Mer Core ベースの環境での話。
前記事(その86)
索引は、Wikiにて。

VirtualBox上での環境にて。
ノートPC(1366x768)だと VM環境の表示が、
はみ出してしまうのでその調整。
VirtualBoxのスケールモードを使えばというのもあるが、
この場合、操作面で少し扱い難くなるので
やはり直調整をしたくなった。

Wayland Nemoについては、Mer Wikiに書かれているが、
ホストOS側の VirtualBoxの付属コマンドで画面解像度調整を行う。

VBoxManage setextradata "VM名" CustomVideoMode1 "480x854x32"

VM名は、VirtualBoxで使用する環境の名前。
Wayland Nemoの画面解像度は、480x854x32 を設定するように書かれている。
おそらく SailfishOS Emulatorも同じ値だろう。

今回この値を変更してみた。
予め、ゲストOS側には、
virtualbox-guest-modules
virtualbox-guest-tools
のパッケージを入れておく。

目的の収まる程度の縦向きにしたいが、
854x480のようにすると表示画面向きが90度変わってしまうので
表示向きが変わらずに小さく収めるために
ここでは、480x640x32 で設定してみた。

VBoxManage setextradata "Mer_i486" CustomVideoMode1 "480x640x32"

これで画面をはみ出さず向きも変わらない程度のサイズに出来た。

加えて、以前 Seadotの時に設定出来てなかった
Xを使う場合もやってみた。
今回は、同様に Xを使う KDE Tabletである
Plasma Active向けの調整も行った。

Seadotの設定をベースに書き換えてみた。
元は 1368x768だったが、そこを 1024x600に変えた。
それ以外はそのまま。

/etc/X11/xorg.conf.d/99-vm.conf

Section "Monitor"
 Identifier "Default Monitor"
 HorizSync 30-100
 VertRefresh 50-100
EndSection

Section "Screen"
 Identifier "Default Screen"
 Monitor "Default Monitor"
 DefaultDepth 16
 
 SubSection "Display"
  Viewport 0 0
  Depth 16
  Virtual 1024 600
  Modes "1024x600"
 EndSubSection
EndSection

この後、ホスト側で以下を実行。
VBoxManage setextradata "Mer_i586" CustomVideoMode1 "1024x600x16"

こちらもはみ出さずに収まる画面サイズになった。
始めは、800x600で設定したのだが、
仮想キーボードのMaliitがはみ出したので 1024の横長に変えた。

今回調整したどちらの環境でも
サイズ変更によってズレたりするような影響も出なかった。

今更ながらに思うところだが、Seadotの時にノイズが出たりしたのは、
ホストOS側でのコマンドを実行しなかったからのようだ。
Seadotの場合、推奨サイズの方が良かったので
その時にちゃんと設定出来ていればとは思った。

追記、2013-09-11 19:24
Seadotでは、VirtualBox設定の ovaファイルが提供されているが、
このファイルをテキストファイル開いてみたところ、
CustomVideoMode1の設定記述が含まれていた。
予め用意されていたのは、この辺りの事を踏まえての事だったのだろう。
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MeeGo とその後のまとめの続き。
前記事(その1)

時系列的には、2012年秋以降から。

Tizen 2.0系の登場。
SDKは、これまで同様に Mobileのみ。
Mobileの ARM向けは、主に配られた Dev Phoneを対象。

また別途 IVIイメージも出たが、UIは Mobile同様。
主な対応ハードは、Sandy Bridge等を対象。
単純な言い方をすれば、
GPUが Intel系であれば動くと考えて良いだろう。
MeeGoの推奨であった PineTrailでも可。
Mobileと IVIの違いは、アーキテクチャの差くらいに思えた。

Mer関連は、Mer Core使用の Plasma Active 3のリリースや
Jollaからの SailfishOSの発表。

2013年に入り、SailfisfOS SDKも出た。
N9の Harmattanと SailfishOSが比べられる事が多いように思うが、
SailfishOSでは、OSが Mer Coreベースであり、
即ち MeeGo OS継承となっている。
加えて、MeeGo Handset継承の Nemoの Middlewareを含むが、
MeeGo UI本体は、SailfishOS独自の部分で置き換えられた。
Qt 5系からのバックポートを含む Qt 4.8系を使用。

Nemoには、ARM向けもあるが、
SaifishOSは、まだ SDK同梱のエミュレーターのみ。

また別の Mer Coreベースの物として、
WeTab Communityから Tablet向けな Seadotも出た。
現在、Alpha 1。主な対象ハードは、WeTab、ExoPCだが、
SSSE3搭載 CPU上なら試せる。

SailfishOS、Seadot共に各々に SDK環境の提供がある。

これを書いている段階で、Nemoの Qt5対応も進んでいる。
また Merには、QtWayland関係も含まれる。

Tizen関連では、
IVI関連で AGL UX SDKは、Tizen IVIに向けた物となっていた。
2.0 IVI Alphaで PandaBoard向けが出た。
これまで IVIについては、ARM向けは無かった。
そして Mobile向けには、Tizen 2.1も出た。

さらに Snapshotsでは、3.0系が出始めている。
EFLの Desktopを含んだり、Tizenでパッケージに無かった
Vesaドライバ、x64向けやイメージも Waylandを前提とした物が
出ていたりと大きな変わり方も見られる。

時系列での話は、このくらいだろうか。

MeeGoから Mer、Tizenと分かれているが、
どちらにも共通有り、独自部分有りというところ。

操作面の共通するところで言えば、
パッケージについては、共に RPM系であり、イメージ作成には、
Moblinの頃から使われている micコマンドを使用する。
パッケージ操作について、Moblin及び MeeGo初期は、
YUMだったが、現行の標準は Zypperを使う。

それから、このまとめの冒頭で触れた OBSの事について。
MeeGoには、2つの OBSがあった。
Core OBS(プロジェクト側)、Community OBS。
リポジトリについては、プロジェクトの方は残されているが、
OBSが止まったので、今後の更新は確実に無いと言える。

Community OBSは、全てが止まり、
新設された Mer Community OBSへその役目が移った。
主な対象物としては、Nemo、Plasma Active、Mer Tools。

Tizenも OBSを使っているようだが、
表向きに動きを見る事は出来ない。

まとめとして、MeeGoから今では大きく 2つに分かれたが、
OS、UIと細かく見ると、遠近差はある。
Build方法は、OBS以外にもあるが、
大元に OBSという存在があったという事。
そして、MeeGo OBSが止まったという事は、
これまでの事に対する区切りのように感じられた。

追記、2013-07-01 22:07
6月末の段階で meego.com 全体が
止まっているのを確認。

追記、2013-07-12 15:10
meego.comが、再度見られる状態なのを確認。
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Mer Core ベースの環境での話。
前回記事(その71)
索引は、Wikiにて。

更新関係
Mer Core next 0.20130513.0.2
Seadot Alpha

まず、Seadot Alpha。
イメージ提供があるが、USBメモリー書き込みが必要な形式だった。
空きのUSBメモリーが無かったが、WeTab Communityのフォーラムにて、
アップデート用のリポジトリの記載があったので、それを使用。
VirtualBox上で Merの i586環境を作っていたので、
そこに Seadotのリポジトリを追加。
パッケージ追加後、uxlaunchの設定等を済ませて、
Seadot Alphaの画面が出た。
UX画面は、Seadotのページにあるような緑基調の画面。

自Buildした時に気付いたが、
少し前からスプラッシュスクリーンが、
Seadot Alphaという表記の出る物に変わっていた。

続いて、Nemoの更新での事。
前にも書いたが、MeeGo Harmattanな雰囲気へ変わった。
VirtualBox上で試しているが、先頃更新したところ
画面が左に90度向いた画面が出た。こちらの方が縦長になる。
一部のアプリの事を考えると、縦長画面の方が良いようにも思うが、
この場合、全体的に画面向きを変えたいところ。
どの辺で変えられるのかは、要調査かな。

実のところ、今回の本題はここから先。
Nemo環境には、Seadotも入れているが、
Seadot SDK連携の設定も済ませている。
(SDKの話は、別記事(その1その2)にて。)

SDKの動きから判断して、
使用する Seadot環境に seadotというユーザーで
Xが動いている事は必要。
さらに、Qt Creatorのコンパイル経緯から、
seadot上にソースを転送後にその上でコンパイルしている。
実際、Seadot環境上にプロジェクトに使ったソース類が置かれている。

ここで思ったのは、Xさえ動いていれば、
UXの依存は無いだろうという事。
また、Qt Creatorの Kit設定では、
Desktop扱いで登録しているので、
通常のプロジェクトと同等に扱える。
気にする点と言えば、SDK Connector周りの設定くらいだろう。

そして、やってみたのは、Mer環境のユーザー seadotで
enable_developer_access を有効化。
さらに UXは、Nemoを実行。uxlaunchではなく、
nemo-mobile-sessionを使用したので UX起動ユーザーは、nemo。
実際には、ユーザー名というより idのようだが・・・。
systemdでこの idに指定で UXを起動しているようなので、
その部分を変えれば、別ユーザーで起動出来る。
ついでにその確認も済ませた。
初期ユーザーの nemoの idは 1000。
後から作ったユーザーの seadotの idは 1001。
そして、systemdで呼び出している場所は次のファイル。
/lib/systemd/system/graphical.target.wants/user-session@1000.service
このファイル自体は、リンクファイル。
ファイル名の id部を 1001に変える事で
nemoから seadotに UX実行ユーザーが変わった。

元の話に戻すと、Seadot SDKによる Qt Creator連携だけなら、
Mer環境上の Seadot UXに依存しない。
Seadotアプリの場合、ライブラリは必要。
更に通常の Qt 4.8系プロジェクトを作り、実行してみた。
Kitの指定に Seadot設定を使用。
これにより、通常の Qt 4.8系アプリも実行出来た。
ちなみに、先に調べた UXの起動ユーザーは関係無かったようだ。

ただ、今回の方法では、
Seadot SDKが、Qt 4系のみ対応なので、
Mer環境の Qtバージョンも qtchooserで
Qt 4.8系の qmakeを使えるようにしておく必要がある。
もし Qt 5系になっていると buildエラーになる。
qtchooser用のパッケージは、qt4-default。

現行で Qt 4.8系限定ではあるが、
Seadot SDKの Kitを使えば、Mer環境に対しての
Mer SDKとは、別の buildツールとしても使えそうだ。

追記、2013-05-10 19:07
Mer Core next 0.20130513.0.3 が出た。

追記、2013-05-14 03:08
Mer Core next 0.20130513.0.4

追記、2013-05-16 16:10
Nemoの横向きの件は、複数作った Mer環境の 1つで起きた。
他の環境では、そのような事は起きていない。

追記、2013-05-20 03:02
パッケージ操作により、別環境にて Nemoの横向きは再現した。
Qt5対応の lipstick等のパッケージを同時に入れたからだろうか?

追記、2013-06-13 17:31
sensorfwと sensorfw-qt5のパッケージにより、
Nemoの画面の縦横の向きが変わっていたようだ。
無印の方は、現行の Qt 4向けだと思うが、
Qt 5向けも入れたため起きたようだ。
この同時に入った状態で
無印を上書きインストールすると正位置に
Qt 5向けを入れると、90度横に向きが変わった。
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新物確認メモ

・Linux関連
Nemo
20130426版(Mer Core 20130411版)
Mer SDKでの sb2向けも提供物に増えた。

あと、Nexus 4向け Adaptationも作られたとの事。
将来的には、それ向けイメージも出てくるか?

Seadot Alpha
//Enigma Projectのページにて 20130424版が提供されている。
この公式イメージの方は、まだ試してない。
WeTab向けとなっているので、
仮想で使うなら調整は必要になると思う。
i586向けなので、SSSE3必須。

Open Build Service 2.4
正式版リリース。
この OBS 2.4系は、開発版の頃に試した。
その時の記事にも書いたが、
使われる Rubyや Railsバージョン変更は大きいところだろう。

Ubuntu 13.10
コードネームは、Saucy Salamander。

・Wayland関連
Midori(Webブラウザ)
Wayland対応になったとの事。

Plasma Workspaces 2(KDE)
KDE Frameworks 5と Qt5ベースである事に加えて、
Wayland対応がプランに含まれている。

Maui Project(hawaii)
mauibuild 0.1.0
Buildツールのようだが、公式の説明を読むと
Yocto Projectから提供される Poky 0.8と合わせて使うようだ。

あと、1月の物ではあるが、
x64向けイメージが出ていた事に気付いた。
isoイメージだと GPUの条件はあるみたいだが、
VirtualBox向けも合わせて置かれていた。

・Ruby関連
Rails 4.0.0.rc1
Rake 10.1.0.beta.3

・Java
Java 8は、2014年3月予定。
現行で ea-b87。

・使えなくなった物
Windows Live Messenger
かつては、MSN Messengerとも呼ばれていたが、
Skypeへの統合された。

追記、2013-05-02 16:36
Seadot Forumにて、リポジトリ追加の記載があったので
そこから Seadot Alphaのパッケージを入れて試した。
緑を基調とした画面が出た。
Nemo環境への追加であるが、
この組み合わせの場合、自Buildの時と異なり、
切り替え共存も一応出来た。
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Seadot SDKを入れてみた続き。
前記事(その2)

今回は、少しだけ前回と環境が異なる。
Linux上だけでなく、
Windows 7 x64上で試せないかと思い、
いろいろやってみた。

前の時に、SDK Connectorの接続は出来たが、
今のところ Qt Creatorとの連携使えない。

SDK Connectorのスクリプト実行に Cygwinを使っていたが、
Seadot Wikiに書かれている MSYSを使ってみた。
MinGWは、既に入れていたので、
mingw-get install msys を実行して追加。

他の件もあったのだが、
あまり Cygwinを使った時と変わらず。
Cygwinやり難いような Windowsでの UNIX的操作は、
この方が良いかもしれない。

結局のところ、Qt Creatorのところは、
難有りな感じがしたので、他の手を試してみる事にした。

その方法は、先の SailfishOS SDK Alphaが出たばかりで
Linux版のみだった時に 他OS上で使った方がいたので、
それに少し似た手段。

Seadot SDKの場合、Seadot環境と
Qt Creatorを使う Linux環境の 2つがあれば良い。

どちらも VirtualBox環境で用意。
Qt Creatorの方は、Xubuntu 13.04上。
NAT接続だとポートフォワーディング設定に
手間が掛かりそうだったので、
2つとも ブリッジ接続で直にアドレスを割り当てた。

Xubuntu 13.04環境は、先の記事で書いた事同様なので割愛。
ただ今回の場合、接続する Seadot環境が仮想ではあるが、
直にアドレスを割り当てたので実機と同じ扱いとして、
それらのアドレスとポートを設定した。

結果、Shellコマンド及び Qt Creatorからの連携も出来た。
一応ながら、Windows上でも仮想環境を複数使えば、構築可能と言える。
また、今回のネットワーク構成の場合、
実機で試した事と同じなのでそれの確認にもなった。
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