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タグ:SailfishOS

Sailfish SDK 3.3.6 にて。
前回記事(その67)

2021年2月に入り、SailfishOS 4.0系が出た。
4.0.1.45 の後、4.0.1.48 まで出たらしい。
SDK 本体の更新はないが、targets の対象に 4.0.1.45 が含まれた。

これまで同様に Emulator で試そうとしたが、
どうにもVMから外への通信が出来ない。
他OSの確認で Maemo Lesteで試したら通信は出来たので、
問題は、SailfishOS Emulator にあると判断。
最近、ざっくりと SDKの更新程度しかしなかったので
気づかなかったのだが、大きな見落としがあった。
この辺に関しての探りを進めた。

VirtualBoxとの相性も考えたが、
現行のバージョンは 6.1系のみとなったようで選択肢はない。
この点は、考慮から外す。

SDK もいったん消しての入れ直し。
メッセージに気になる VirtualBox系の物があったので、
VirtualBoxの設定類も退避の後に微調整し戻した。

ひとまず真っ新になったところで、Emulator の操作。
SSHは少し前から公開鍵のみなのだが、ここでふと気づく。
先の段階で気になるところはあったけど・・・。
一般ユーザーが nemo から defaultuser に変わっていることに。
鍵のファイル名が変わっているところから気づけた。
Emulator 上に鍵だけなら nemo も残されているが、ユーザーは無い。

いつから変わったのかは分からない。
リリースノートは、そこそこ読んでいたつもりだが、
この状況は想定外。過去に似た類は、
ユーザーID が 1000 から 100000 になった事だろうか。

大きなところは、
3.4.0.24 の Emulator は、defaultuser でないと入れない。

クローンした環境で更新しようと思ったら、
これだと通信出来ず、元をそのまま使うことにした。

Qt Creator にクローンした Emulator を追加登録しようとしたら、
ユーザーを nemo で登録しようとしていたので、
defaultuser の件は、まだはっきりしてないのかも。

はっきりしてない事が幾つか起きたが、
とりあえず 元の Emulator を4.0.1.48 へ更新してみる。
ここからは、これまで通りにアプリ関係も追加する。
# ssu do sailfish
# pkcon refresh
# pkcon install zypper fingerterm vim less
# zypper ref
# zypper dup
# zypper in patterns-sailfish-applications patterns-sailfish-cellular-apps
# zypper in jolla*acco* *transla* jolla*about*mp* jolla*about*avc jolla*about*jollaphone jolla*about*feature-file jolla*about*sailfish jolla*flashlight jolla*shortcut jolla*nfc jolla*multisim jolla-hacks
# zypper in jolla*keyboard* jolla-settings-system-about-product-license-jolla jolla-settings-system-reset
# zypper in jolla-settings-sailfishos sailfish-connman-iptables-plugin sailfish-account-nextcloud-features-all jolla-settings-system jolla-settings-system-developermode jolla-developer-mode jolla-developer-mode-tools

と、がっつり更新や追加をしてみたが、GUIは出ず。
SSHも入れない。SSHが入れない理由は、
/etc/ssh/authorized_keys/ 以下の VirtualBox外との共有が消えてた。
これがないとどうにもならない。

ひとまず、Emulator上での更新は厳しいかも。
今回はここまで。

追記、2021-02-12 22:48
Emulator での SSH調整。
通常、/etc/ssh/sshd_config で設定を行うが、
今回の場合、このファイルではない。
/etc/ssh/sshd_config.sdk を編集する。
ssh-env.conf を介して、sshd_config.sdk を
読み込んでいるようだが、この conf ファイルの参照が
どこからなのかは、わからない。

sshd_config.sdk の中身は、
通常の sshd_config と同様なようなので
必要に応じ変更を行う。
公開鍵のみだと不便なので、というより
更新で問題が起きているのでパスワード認証を有効化する。
sdk の方で設定を書き換えないと反映されない。
そして、有効化する事が出来た。

4.0系への更新自体も問題は出たが、
それはまた別で探る事にする。

追記、2021-02-14 23:55
一般ユーザーの件は、3.4.0系更新時。
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Sailfish SDK 3.3.6 が EA版で出た。
前回記事(その66)3.4.0系更新

SailfishOS 3.4.0.24対応。
EA版としてのリリースなので、
既存更新の場合、EAリポジトリの有効化が必要。
コンポーネント類の日付は、大半が 2020-10-20付。

今回の更新でおそらく1番大きな事は、aarch64版対応だろう。
初期状態では入らないようだが、
Maintenance Tools からコンポーネント追加出来る。
Build Targetsの項目に
既存の armv7hl、i486 に並んで aarch64 が増えている。

OS本体の 3.4.0.24 に関しては、
前記事の Emulator で試し済み。

追記、2020-11-02 20:50
現状、Linux版において、インストーラーを使う際に
OpenSSL 1.0 が必要になってしまう。
Ubuntu 20.04等では、1.1系は得られない。
次版にて 1.1系を使えるようにするらしい。
IRCログより。
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先頃、SailfishOS 3.4.0.22 が出た。
3.4.0系は初で、まだ EA版。
前回の更新から約5か月振りとなる。

今回の更新までの間に幾つか変わっていたこと。
SailfishOS のフォーラムが、Sailfish OS Forum へ移ってた。
together jollaにあったリリースノート等もそこ。
SDK 3.2以降は、現フォーラムにある。

SDK も細かい更新があったようで 3.2.10.2 が出てた。
さらに今回の 3.4.0.22 対応の Build Targets の追加。
SDK自体の更新はまだだが、
これまで同様に Emulator内でのパッケージ更新は出来た。

Emulator を 3.4.0.22 へ更新してすぐに気づいた事。
設定に Users の項目が増え、マルチユーザー対応になった。
リリースノートによると AuroraOSから物であるようだが、
1デバイスに 6ユーザーまでらしい。

開発言語に Rust が使えるようになったようだ。
名は知ってるけど、具体的なことは知らない。

リリースノートで構成に関する気になった記述があった。
/lib/systemd/system から /usr/lib/systemd/system に
systemd関連ファイルの場所が次のリリースで変わるらしい。
これまでの場所は非推奨とのこと。
知っておかないと、今後の更新時でつっかかりそう。

追記、2020-10-13 21:03
SailfishOS 3.4.0.24 が正式版となった。
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Sailfish SDK 3.2.10 での続き。
前記事(その65)

先に書いた Emulator の UIが出ない件について。
前記事で可能性を考えた VirtualBoxの設定にあった。
SDK導入後に、これまで微調整もしていたが、
それとはやや違うと言えそう。
一応解決に至ったので、その流れ。

まず、VirtualBox自体のバージョンに関して。
Windows 10 上で 6.1.12、
Ubuntuでは標準リポジトリからの物を使っている。
今回の場合、20.04 なので 6.1.10。
尚、ディストロバージョンによって
リポジトリから得られるバージョンに差はある。
18.04 は 5系だったはず。

ここで両方が同系バージョンである事は確認出来た。
続いて、今回の本題の設定項目。
ディスプレイ -> グラフィックスコントローラー
で選ぶ種類。
これが、VirtualBoxのバージョンで変化がある。
確か 6系以降に増えて推奨?デフォルト?になったのが、VMSVGA。
他の選択肢で 5系にもあった VBoxVGA がある。
VBoxSVGAもあるが、サイズ違いと思われる。

6系で 3Dアクセラレーションを使う場合は、VMSVGA固定。
ここでは使わない。Emulatorの初期値は OFFだったはず。

本題の問題は、VMSVGA になっている場合に表示が出ない。
旧来の VBoxVGA や VBoxSVGA にした場合は表示可能。
OSは Win 10、Ubuntu 20.04 の双方で確認。
状況は、ホストOS非依存の問題と言える。

まとめると、
SailfishOS Emulator 3.3.0.16 において、
VirtualBox 6.1系のグラフィックスコントローラーが、
VMSVGA だと UI表示が出ないので VBoxVGA に変える。
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Sailfish SDK 3.2.10 にて。
前回記事(その64)

先頃、Sailfish SDK 3.2.10 がでた。3.2系は初。
EA版は、7月末に出てたらしいが、気づかなかった。
SailfishOS 自体は、3.3.0.16 のまま。
翻訳では、3.4.0 の話が出ていたので近いうちに出るかも。

Ubuntu 20.04 と Windows 10 環境で入れているが、
ひとまず、前者の Ubuntu上のみ更新。
こちらは、Build Engine は Docker版でこの場合は初。
一応、更新自体は大丈夫だったようだ。
各種更新対象の Componentsの日付は、2020-07-29付。
EA版のタイミングを考えると、そのまま正式版になったのかな。

ただ、Emulatorに気になる点。
起動はするが、UIの表示が出ない。
更新していない前版 3.1.7 環境の Windows 10上でも同様。

だとすると原因は、SDKのバージョン以外のところだと思われる。
そもそも SailfishOS のバージョンに変更は無いので、
動かないなら両方で同様なのは当然とも言える。
OS関係無しだとするなら、気になるのは VirtualBox周りくらいだろうか。
この辺は、要確認というところ。
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